身体美学講座 雑記帳2018

身体美学講座

小野洋子女史の晩節 4/30

故ジョン・レノンの妻として世界的有名人。
ジョンに多大な影響与えただけに筆者も注目してきた。
特にジョンの熱愛ぶりが強く印象に残る。

彼女にとって三度目の結婚だった。
最初の相手は日本人だが、あとの二人は白人。
新しい恋に陥ってはのりかえるという形。
前衛芸術家の感性故か、まさに奔放な恋多き女。

そのつど相思相愛になるところがすごい。
失礼ながら容姿は普通の人だけに。
三度目のジョンとは永続することになる。
一度だけ一年以上別居期間があったが結局復縁。

二人の関係で特筆すべきは女史の影響力の大きさ。
ジョンはすでに音楽史に残る優れた音楽を創作していた。
にもかかわらず出会って劇的に感性が磨かれたという。

代表曲の一つ「イマジン」も元は女史の世界観。
ジョンのような世界的大物に熱愛され、感化させる。
その影響力、人間力は余人には真似できない。
筆者も敬意を評して過去論評してきた。
当講座では魅力編・ヨーコとロザンナを参照。

しかし最近認知症の発症などが報道されている。
事実なら表舞台には出ない方がいいと思う。
静かに平穏な余生を送って欲しいところ。

だが今蘇ったように世界にメッセージを発した。
内容は以下、南北首脳会談を賞賛するもの。

すべての国が握手するきっかけになって欲しい。
世界は一つ、人類も一つ。
私が信じてきたことがきっと実現する。平和は力!

過去にもあったことを知った上での発言なのか。
南北の対話、会談は何度もくり返されている。
だが進展があったことはない。

仮に進展したとしても朝鮮半島だけの話。
世界平和のきっかけは荒唐無稽。
女史の信念からして信じたいのだろうが。

平和を願うのはいいが、現実と乖離すると逆効果。
自分の晩節を汚すことになる。
夢と現実が区別できなくなったと。

同じことが瀬戸内寂聴女史にもいえる。
彼女の講演は今も人気らしい。
筆者ははっきりいって興味ない。
作家から人生が学べるとは思えないからだ。

尊敬する土光敏夫氏の講演ならぜひ聞きたいが。
氏については男の肖像で書いたとおり。
作家でも石原慎太郎氏の講演なら聞きたい。
政治という現実世界で多くの仕事しているからだ。
氏も衰えが目立つがまだ健在か。