身体美学講座 雑記帳2017

身体美学講座雑記帳2017

死なない食事で死亡 5/20

ベストセラー「奇跡のシェフ」。
読んだ人いるだろうか。
知らない人のために以下概略。

ガンで余命ゼロと言われたシェフの回復の記録。
自ら考案した食事療法で元気になった・・。
出版元は地元(群馬)の新聞社。

今年三月、幻冬社が二匹目のドジョウを狙う。
それが「がんで余命ゼロ〜私の死なない食事」。
なぜこれを記事にするのか。
筆者は当初から懐疑的だったからだ。

特に目新しい知見はなかった。
すでにあまたある類似書の一つ、の域を出ない。
何より重要な腸内細菌の項目がゼロ。
さらにそもそも末期ガンに陥ることが問題。

筆者が知ったのは3月、幻冬社「ガンで余命〜」。
当然買う気もおこらず、頭から消えた。
ところが今月上旬著者が死亡したことが判明。
「〜死なない食事」が3月に出たばかりなのに。

やはりと言わざるをえない。
死なない根拠は本人が存命であることのみ。
唯一の根拠がわずかな期間で崩れてしまった。

思わず大ベストセラー「脳内革命」を連想。
こちらもその後著者の病院が経営破綻した。
経営改革もままならなかった訳だ。

つまり本人に脳内革命は起きなかった。
ベストセラーは内容を保証するものではない。
肝に命じてほしい。

「ガンで余命〜」は「奇跡〜」の二番煎じ。
それでも売れていた、とここでは過去形。
アマゾンのレビュー見ると高評価が多い。
著者の死を知っても信じるのだろうか。

当講座も食生活編を展開している。
もちろんまったく内容が違う。