身体美学講座 雑記帳2017

身体美学講座雑記帳2017

若作り女詐欺師 4/9

女詐欺師といえば結婚詐欺師が記憶に新しい。
騙して殺すという凶悪な詐欺師だった。
容貌は美人でなく、しかも肥満体だった。
しかし次々と男を籠絡していた。

先日また女詐欺師が逮捕された。
こちらは投資話で金をだまし取る手口。
取るのは金だけなので凶悪ではない。

前述結婚詐欺師とはかなりタイプが違う。
それでも詐欺師としての核心部分は共通。
人を引きつける力(魅力)を持っている。
熟年なれど若作りで、女として枯れていない。

見た目も女詐欺師の重要な武器。
きれいで明るくて話していて楽しい。
女詐欺師の典型的な要素だ。
引き込まれて投資話にのってしまう。
接客業の社員教育の講師もできそうだ。

要件を満たしているから詐欺が成功する。
騙された人が愚かと考えるのは当たらない。
正体が分かっているから言えるにすぎない。
別な事件の被害者が語っていた。
「あの犯人にはどんな人でも騙されると思う。」

結婚詐欺師はそれほど手が込んでいない。
結婚詐欺は単純で手っ取り早いのだろう。
セレブ風の生活しながら、金がないふりもする。
美人でもなくセレブ風に限界があったのか。

肥満体だが体(色気?)は武器にしていたようだ。
公判で自ら語っている。男を魅了したと。
料理がかなりの腕で、それも武器だったらしい。

人に好かれるならなぜまっとうに生きないのか。
好かれず困っている人が多いというのに。
答えは一つ、それが天性の生き方だから。
死ぬまで治らない。
つまり更生を期待してはいけない。

なぜ筆者が詐欺師に注目するのか。
魅力や人の印象とは何か。
人の眼力、理解力の危うさ。
その核心、本質をついているからだ。